RM造 断熱性能に付いての弊社の見解

今日はRM造の断熱性能に付いて語ってみようJAMAICA
このブログの記事を書く時とか 関連各位と打ち合わせをする時の事前資料や確認として、“RM造”+α を検索ワードにしてGoogleで検索をするのですが、結構気になるページがあるのですね。
何が気になるのかと言うと、閲覧したページに少なからず、いや結構稀に良く(笑)「断熱性に優れたRM造」とか言う記述が視られるのです。
ここに宣言致します「RM造住宅は決して断熱性能には優れていません!」
ここ、大事なところなので黄色いマーカーを塗っておきますた。
RM造建物の壁は、鉄筋コンクリート造建物の壁と同程度の断熱性能だと思いますよ。
じゃぁ弊社が何故、断熱性能が良くない建物の布教活動をしているかと言うと、採算重視の不動産事業を考えた場合、後述の理由により断熱性能を高める為だけに多くの予算を向けるのは得策では無いと判断しているからです。
理由:
① 鉄筋コンクリート造と同程度(以上かも・・・)の断熱性能は有している
② 雪国や北国での施工(=建物使用)は想定していない
③ 終の棲家とする個人住宅の施工は 想定していない
③ 断熱性能に優れたサッシの採用は断熱コストパフォマンスが良い
④ 壁になる RMユニット(ブロック)の 厚200mm は大正義だ!(笑)
⑤ 結露や湿気~カビ対策は、換気計画で対応出来る(と思う)
⑥ 劣る断熱性能を補う快適居住区間を創造出来る(と自負する)
どうも無理くりの感も否めないですが(笑)以上 です。
駄菓子菓子、この建物(RM造)が300㎡以上となると話は別です。構造の如何を問わず<建物省エネ法>に則った性能(特に熱の損失防止に付いて)を満たした建物にしなくてはならないので、断熱性能を高める為にそれなりに(どれなりに?)施工費用が上昇致しますのでご注意を。
(あっ、設計費用も建物省エネ法に対応した書類作成等の手間がそれなりに増えるので上昇しますよね!)
因みに、RM造建物をお気軽に外断熱仕様にするには、然るべき下地処理をした外壁一面に発泡ウレタンの断熱材を吹き、その後に然るべき仕上材を吹く方法がございます(っつ、お気軽か?)。しっかりと外断熱仕様にするのなら、外壁に断熱材を貼り(って、躯体との間に雨水が侵入した時は?)、その上に仕上げ塗料を吹く(or 塗る) とか・・・
何れも考え方はRC造建物の外断熱工事と同じなので、各メーカーから色んな商品が出ており、それらを選択し採用する事が出来ます。勿論何れの商品も一長一短ですし、そもそも外断熱原理主義に囚われるのもどうかと思います。(個人の感想ですが・・・)
只、前者(発泡ウレタン使用)の場合も後者(外壁に断熱材を貼る)の場合も組積感(?)が全く無くなってしまうと言う、目地が建物デザインを構成する大事な要素である RM造建物 ならではのジレンマが発生致します。
以上 ご参考迄
本日はココ迄
Sean Y.